◇ソチ五輪フィギュアスケート男子フリー(2014年2月14日) 世界選手権3連覇中の王者も五輪の重圧に飲み込まれた。直前に演技した日本の羽生結弦(19=ANA)が2度転倒。得点が伸びず、逆転を狙うパトリック・チャン(カナダ)にとってはチャンスのはずだった。 【写真】フィギュアスケート男子で金メダルを獲得した羽生(中央)。左は銀のパトリック・チャン、右は銅のデニス・テン だが、冒頭の4回転―3回転のコンビネーションを流れも良く決めたチャンは続く4回転トーループで両手を付き、トリプルアクセルでもバランスを崩す。その後も細かいミスが続き、フリーでの得点は羽生を0・54点下回る178・10点。歴代最高の196・75点を持つチャンとしては予想外の結果となった。 「集中しようとしたが、細かいミスをいくつもしてしまった。フィギュアスケートは難しい」 前日のショートプログラム後、「ユヅルはこういう