今年2015年、「AWA」「LINE MUSIC」「Apple Music」と日本でも次々に大手企業によるサブスクリプション型(定額制)音楽配信サービスが開始し、いま音楽業界は大きな転換期にあるとされている。 今後、音楽を取り巻く環境はどのように変化し、人々はどのように音楽と接していくのか? 1990年代から現在に至るまで、平井堅・CHEMISTRY・EXILE・東方神起・JUJUなど数多くのトップアーティストの楽曲制作に携わり、音楽プロデューサーとして日本のミュージックシーンを牽引してきた松尾潔氏に話を聞いた。 音楽制作に携わる前は主にブラックミュージックの音楽ライターとして世界を渡り歩いていた松尾氏。今年6月には、昨年刊行した『松尾潔のメロウな日々(Rhythm & Business) 』に続く音楽エッセイ集『松尾潔のメロウな季節(Rhythm & Business) 』(ともにスペー