「焼け跡闇市派」を自称し、マルチな活動で知られた作家の野坂昭如(のさか・あきゆき)さんが9日午後10時37分ごろ、心不全のため死去した。85歳だった。 野坂さんは、永六輔さんがパーソナリティーのTBSラジオ「六輔七転八倒九十分」(月曜午後6時)に、毎週手紙を寄せていた。前身番組「永六輔その新世界」時代の03年12月、脳梗塞で倒れた野坂さんのリハビリや近況報告を兼ねて始まった。7日放送の最後の手紙は、太平洋戦争開戦の日に思いをはせ、日本の現状を憂う内容だった。14日の同番組では、生前の音声で野坂さんをしのぶ。 <7日にラジオ放送された野坂さん最後の手紙(原文ママ)> はや、師走である。 町は、クリスマスのイルミネーションに、 さぞ華やかに賑やかなことだろう。 ぼくは、そんな華やかさとは無縁。 風邪やら何やら、ややこしいのが流行っている。 ウイルスに冒されぬよう、 ひたすら閉じこもっている。