繁華街に建ち並ぶ無数のビル。 この中に、大地震で倒壊して私たちの命を奪う危険性があるビルが潜んでいます。 しかし、詳しい実態は国も自治体も把握できていません。 27年前、1995年1月に起きた阪神・淡路大震災では、ビルが相次いで倒壊しました。 これまでその被害は十分に顧みられることなく、耐震化の焦点は主に住宅に当てられてきました。 耐震化に踏み切れないビルのオーナーたちが口にするのは、多額の費用負担への抵抗感。 首都直下地震や南海トラフ巨大地震など次なる大災害が懸念される中、人命と経済がてんびんにかけられ揺れ動いています。 「見過ごされた耐震化」。あなたがいるビルは大丈夫ですか。 (NHKスペシャル「見過ごされた耐震化 ~阪神・淡路大震災 建物からどう命を守るか~」取材班) 東京 銀座の繁華街。きらびやかな街並みも、耐震の専門家の目には全く異なる光景として映ります。 街を一緒に歩いた名古屋