2024年2月より阪急文化アーカイブズにて「絵本番付」255点、「絵番付」39点の画像を公開しました。絵本番付とは、江戸時代に劇場などで販売された小冊子で、お芝居のさまざまな場面が所狭しと描かれています。江戸のものは「絵本番付」、上方のものは「絵尽し」と呼ばれました。「絵尽し」の画像は2023年4月より公開しています。 1. 天保3年(1832)の絵本番付の表紙 2.『天竺徳兵衛韓噺』 の絵本番付(1の中身) 左上に、蝦蟇(ガマガエル)が吐いた煙から登場する天竺徳兵衛(三世尾上菊五郎)が描かれています。「古今珍らしき大仕かけ大道具」とも。 一方の「絵番付」は一枚摺で、絵がメインの番付です。内容は「絵本番付」や「絵尽し」と似ています。阪急文化財団池田文庫が所蔵する「絵番付」はほとんどが享保年間(1716~1736)の浄瑠璃のものです。 3. 享保16年(1731) の「国性爺かつせん」絵番付