「『理学的』学習システムのすすめ」というサブ・タイトルからもわかるとおり、『一生モノの英語勉強法』(鎌田浩毅・吉田明宏著、祥伝社新書)は、英語の習得を「理系」的に「システム」化して提示したユニークな書籍。 「理系的」な勉強法や仕事術のノウハウを、英語の学習法へ転用しているわけです。「英語は適切な学習法さえ知っていれば、誰でも使えるようになります」と力説されていますが、では、そのポイントはどこにあるのでしょうか? 第1章「英語ができれば人生が変わる!」に焦点を当ててみましょう。 人間は「フレームワーク」に支配されている(18ページより) フレームワークとは、「考え方の枠組み」「頭の中の思考パターン」のこと。それまで生きてきた価値観によって構築されるため、自分と同じフレームワークをもつ人間は存在せず、他者との間にフレームワークの「ずれ」が生じるのは当然。しかし両者間のギャップを埋めていけば、お