「地図で見る中東情勢」の第4回。 イランによるイラクへの介入が、予想通りというか予想よりもさらに早く進んでいます。 また、米国がイラクをめぐってイランと同盟しかねない勢いというのも、あくまでも「理論的にはそういう可能性も」と話していたのですが、すでに現実味にあふれたものになっています。 イランのイラクへの影響力という際に常に挙げられるのが、シーア派のつながりです。 この地図は、中東諸国でシーア派が多数派の国、規模の大きな少数派を形成している国を緑色と濃い緑色で示してあります。 出典:Global Times シーア派はイスラーム世界全体では少数派ですが、それは人口の多い東南アジアやインドがほとんどスンナ派であるというせいもあります。中東ではスンナとシーア派の人口は全体ではかなり拮抗しており、シーア派は一部の国では多数派になっています。 過半数となっているイランとイラクのほかに、レバノンでは
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