初心者向け図書館講座を続けよう。 図書館にあるのは書籍だけだと思うのは狭い考えだ。 とはいうものの、そう思うのは図書館や図書館を紹介してきた者にも責任がある。 今回取り上げる図書館資源は、雑誌である。 雑誌は、ともすれば、書籍よりも格下の存在と見なされてきた。 しかし知識の担い手や情報流通の観点から見れば、ほとんどすべての書籍は「セコハン(secondhand)」であり、ほとんど「二次著作物」と言っては過言であるが、言い足りないよりは言い過ぎた方がいい。 本の最初や最後の方に「初出」がどうとかと書いてあるのを見たことがあるだろう。 今のような出版のしくみができた以降の書籍は、自主出版でもない限り、雑誌(学術誌などを含む)などに載ったものを元にして作られていることが多い。 書き下ろしの本は、思うよりずっと少ない。 一応は「書き下ろし」の形をとっていても、内容はその著者がどこかで書いたり、話し