「肥満や体調不良の原因の最たるものが、炭水化物。『ご飯を食べないと力が出ない』と考えているうちは、健康にもなれないし、痩せません」 そう断言するのは、『炭水化物が人類を滅ぼす』の著者で、練馬光が丘病院・傷の治療センター長の夏井睦(まこと)医師。糖質(炭水化物)を制限した食生活をスタートさせ、最初の半年で11キロものダイエットに成功した。それに加え、高血圧や高脂血症、睡眠時無呼吸症なども治っていたという。 「糖質は摂取後、すぐに血糖に変わるのが特徴です。血糖が増えると、体にさまざまな害を及ぼします。糖尿病の患者さんなどは、血糖を減らす機能のスイッチとなるインスリンがうまく働かないので高血糖状態が続き、目の網膜や腎臓に障害が起こるのです。健康な人であっても、食後に血糖を急速に上昇させる食品は、たとえ少量でも問題を起こします」(夏井先生・以下同) 糖質の中で、血糖をもっとも効率的に上げてし