"カップとポットを温める" 紅茶をいれる時に絶対に守らねばならないルールとして伝えられてきた言葉です。ポットを温めるというのは、熱湯を茶葉の入ったポットに注ぐと、すぐに5~6℃は温度が下がってしまい、紅茶のおいしさが十分に抽出できないためです。紅茶の抽出は90℃以上必要なので、寒いときはポットを温めるのは重要です。 しかし、カップはなぜ温めるのか。それはミルクティーを飲むときに大切なことなのです。低温殺菌牛乳は、さっぱりした口当たりなので、カップに30~40ml入れます。しかも、冷蔵庫で保存されていた冷たいミルクなので、カップに入れ、熱い紅茶を注いでもぬるくなります。そこでカップをしっかり温めておき、さらに紅茶を9分目までたっぷり注ぎます。すると熱いミルクティーが飲めるというわけです。ミルクを温めるとせっかくの低温殺菌の良さが失われるので、それも嫌がりました。 たった一杯のミルクティーを