この記事には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。 適切な位置に脚注を追加して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2023年2月) 本歌取(ほんかどり)とは、歌学における和歌の作成技法の1つで、有名な古歌(本歌)の1句もしくは2句を自作に取り入れて作歌を行う方法。主に本歌を背景として用いることで奥行きを与えて表現効果の重層化を図る際に用いた。 例えば、 『古今和歌集』巻2 94番歌 紀貫之[1] 「三輪山を しかも隠すか 春霞 人に知られぬ 花や咲くらむ」 『万葉集』巻1 18番歌 額田王[2] 「三輪山を しかも隠すか 雲だにも 心あらなも かくさふべしや」 この2作品を比較すれば明らかなように、貫之は額田王の第1句・第2句をそのまま採用して第3句以後を自作としている。 こうした本歌取については様々な受け取り方があった。