by Gartner スティーブ・プレンティス VP&ガートナーフェロー 堀内 秀明 リサーチVP 最近話題の「ビッグデータ」とは、利用可能な情報の量が指数関数的に拡大するという、今後の展望を表した言葉だ。ガートナーでは、ビッグデータはシステム部門にとって試練である一方、ユーザー部門にとってビッグチャンスであると分析している。 ビッグデータの例を示そう。米グーグルは、月間900億回というWeb検索のために、毎月600ペタバイトのデータを処理している。グーグルが処理するビッグデータは、単にボリューム(量)が大きいだけではなく、多様であり、複雑で、急激に増加するという特性を持っている。グーグルはビッグデータのために、独自のデータ処理技術を自社開発した。一般企業がこれまでと同じやり方でビッグデータに立ち向かうのは困難だ。 もっとも近年は、分散バッチ処理ソフト「Hadoop」のような新技術が台頭す
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