伊豆・三津シーパラダイスで生まれたゴマフアザラシの赤ちゃん=沼津市で2019年3月29日午後2時14分、石川宏撮影 静岡県沼津市内浦長浜の水族館「伊豆・三津シーパラダイス」で8年ぶりにゴマフアザラシの赤ちゃんが生まれ、一般公開されている。雄で、3月17日に生まれた時は体長85センチ、体重12キロだったが、同26日には約90センチ、約22キロにまで成長した。 母親のナナコが餌を食べなくなったことから、職員が出産を…
すでに各メディアで流されたから御存知の方も多いだろうが、一月十七日、私の小説が芥川賞に決まった日の夜、東京でバカな記者会見をした。女優の言葉を引用し、自分がもらって当然と言い、さらに石原慎太郎都知事に言及した。その後のさまざまな報道のされ方の中には、事実と違う部分がかなりある。終わったこととはいうものの、私の知っている範囲の事情を、どうしても書いておきたい。 まず、十七日の会見の段階で私は、石原氏が六日に行った、今度の芥川賞候補作はバカみたい、という発言を全く知らなかった。正確な内容を知ったのは十八日になってからだ。次に、会見内での、もらって当然、都知事と都民のためにもらっといてやる、という言い方は、はっきり言うと最終候補になるずっと前から、もしその時が来たら言ってやろうと準備していたものだった。だから、六日の都知事の発言に田中がかみついた、というのはメディアが勝手に作った図式だ。 もう一
◇キーワードは自己充足 世代間格差が話題だ。「若者がかわいそう」だの、「かわいそう」はウソだの、若者以外が騒いでいる。ところが26歳の社会学者、古市憲寿(のりとし)さんはいう。「世代間格差に一番怒ってるのは40代のオジサン世代じゃないですか」。ええっ!? 40代としては聞き捨てならない。ならば聞かせてもらいましょう。「若者ってかわいそうではないの?」【小国綾子】 ◇気の合う仲間と日常を楽しみ、案外社会に真剣に向き合って、自分にできることをしようと、まじめに思ってる 古市さんは現在、東大大学院生。9月には「絶望の国の幸福な若者たち」(講談社)、10月には社会学者の上野千鶴子さんとの対談集を出版した。ポスト・ロスジェネ世代の若者論の旗手として、今やメディアで引っ張りだこだ。 待ち合わせ場所は、昼下がりの東大本郷キャンパス(東京都文京区)。古市さんと同世代の意見も聞きたくて、研究仲間の大学院生(
高濃度の放射性セシウムが焼却灰から検出された柏市南部クリーンセンター=2011年7月10日午後2時半ごろ、早川健人撮影 ◇可燃ゴミ、2カ月後受け入れ中止も 千葉県柏市は10日、市内の清掃工場で発生した焼却灰から、1キログラム当たり7万ベクレルを超える放射性セシウムを検出したことを明らかにした。東京電力福島第1原発事故の影響とみられ、焼却灰の埋め立てを6月末から中止している。現状では、約2カ月で灰の保管スペースがなくなり、一般家庭などからの可燃ごみの受け入れが不可能になると予想される。 国は6月、同8000ベクレル以上の焼却灰は埋め立てず、一時保管するよう指針を定めたが、一時保管後の処分方法は決めていない。同市は週明けにも国に対し(1)埋め立て可能な最終処分の新基準策定(2)一時保管場所の確保(3)処分費用の全額国庫負担--を緊急要望する方針という。 同市によると、公園や一般家庭の庭などで放
危機と対応の混乱が続く福島第1原子力発電所。この国には、この「フクシマ」を含め54基の原子炉がある。そもそも被爆国であり地震国でもある日本に、なぜ、これほど多くの原発が造られたのか? 「原子力の戦後史」をひもといた。【浦松丈二】 ◇米国の「冷戦」戦略受け導入 政治主導で推進、議論尽くさず <ポダムとの関係は十分成熟したものになったので、具体的な協力申し出ができるのではないかと思う> 早稲田大学の有馬哲夫教授(メディア研究)が05年、米ワシントン郊外の国立第2公文書館から発掘したCIA(米中央情報局)機密文書の一節である。終戦直後から60年代までに蓄積された474ページにわたるその文書には、日本に原子力事業が導入される過程が詳細に描かれていた。 「ポダム」とは当時、読売新聞社社主で日本テレビ社長だった正力松太郎氏(1885~1969年)の暗号名。原子力委員会の初代委員長を務め、のちに「日本の
ネット上で個人向けにデータ保存サービスを提供するEVERNOTE(エバーノート、米カリフォルニア州)で7月1日~4日、同社のシステムに不具合が発生し、一部の利用者のデータが消失したことが分かった。同社は、該当する利用者に不具合を説明するメールを、デビッド・エンバーグ最高技術責任者(CTO)名で送り、年間45ドル(約3800円)の有料サービスを1年間無償で提供する。 同社によると、データが消失したのは全利用者350万人の0.2%で約7000人。日本の利用者は350万人の約1割を占めるため、約700人が7月1日~4日までの間に作成したデータが保存されていない可能性がある。それ以外の期間のデータに影響はないという。同社は今後の対策として、管理システムなどを修正した。 エバーノートは、PCやスマートフォンなど別々の端末からデータを保存しても、内容を同期できるのが特徴で、利用者は専用ソフトをダウンロ
自宅で中学3年の孫に散弾銃を突きつけたとして、洲本署は1日、洲本市安乎町平安浦の農業、工藤雅平容疑者(76)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。【登口修】 発表によると、工藤容疑者は同日午後1時50分ごろ、自宅2階で同居する孫の男子生徒(15)に「学校に行くのが嫌だったら、一緒に死のうか」と言って散弾銃を突きつけた疑いが持たれている。男子生徒が部屋から逃げて110番通報し、同容疑者は駆けつけた署員に逮捕された。 同署によると、男子生徒はこの日、学校を休んで自宅にいた。最近は休みがちだったという。散弾銃には実弾は入ってなかった。同容疑者は銃の保有許可を受けており、普段は別棟のロッカーに保管していたとみられる。 工藤容疑者宅は本人夫婦と息子夫婦、孫3人の7人家族。銃を突きつけた動機をくわしく調べている。 〔淡路版〕
アニメ「らき☆すた」の舞台で、“聖地巡礼”と称して多くのファンが訪れることが話題となった埼玉県鷲宮町。さまざまなイベントやキャラクターグッズを開発し、アニメを町おこしに活用し、全国の自治体から視察も訪れるなど注目を集めている。アニメ放送が終わって3年がたったが、10年の初詣で客は過去最高の45万人に達するなど、衰えない人気の秘密を探った。【河村成浩】 「らき☆すた」は、角川書店の雑誌「コンプティーク」などで連載中の美水かがみさんのマンガが原作で、アニメは07年4月~9月に放送された。オタク女子高生の泉こなたと仲間たちの学園生活を描き、さまざまなマンガのパロディーやマニアックなせりふ、奇抜な演出などがネットを中心に話題となり、DVDや関連グッズも人気となった。ヒロインの柊姉妹の実家の「鷹宮神社」のモデルが同町の鷲宮神社であることが明かされると、「聖地巡礼」と称して多くのファンが詰めかけるよう
東灘署は12日、神戸市須磨区妙法寺の会社員、阪上智裕容疑者(30)を強盗容疑で逮捕。容疑は11日午後10時半ごろ、同市東灘区の公園で近くの無職女性(25)にスプレーを吹きかけ手提げ袋を奪った、としている。容疑を認めている。 同署によると、阪上容疑者は、公園ベンチで携帯通話中の女性の後ろから近づき、振り向いたところ、スプレーを吹きかけ、女性のカバンの中から空の袋を奪った。逃げようとしたところ、足がもつれ転倒。奪った袋と自分の財布を落としたまま、原付きバイクに乗って逃走した。 12日、阪上容疑者が携帯電話で「死ぬ」と110番メール。駆けつけた須磨署員が発信地で洗剤を吸引していた阪上容疑者を発見。財布のキャッシュカードと免許証の名前とが一致し、強盗容疑を認めたため、東灘署が逮捕した。「捕まるので死のうと思った」と話しているという。【大金紗知子】 〔神戸版〕
福山市が公募していた「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」(同市、実行委主催)の第2回受賞作が23日発表され、「伽羅(きゃら)の橋」が選ばれた大阪市の会社員、糸(より)冬了(とおる)さん(44)が、ふくやま文学館(同市丸之内1)で記者会見し、喜びを語った。 応募作は海外も含め58点。公募の市民らが選考し、同市出身のミステリー作家、島田荘司さんの最終選考で受賞作を決めた。 「伽羅の橋」は、1945年の大阪大空襲の日に、夫と子どもを殺害したという過去を持つ高齢の女性マサヲに、介護士の四条典座(のりこ)が疑問を抱き、当日の真相を追求していくストーリー。 糸さんは3年ほど前に構想を得て、既にあらすじはできあがっていたが、細部の調べものが土日しかできず、苦労したという。糸さんは「仕事を終えて帰宅してから睡眠時間を削り書き上げた。この賞がなければ、ミステリーを書くことはなかったかもしれない
小学館は26日、学年別学習雑誌「小学五年生」と「小学六年生」を今年度末の号で休刊とし、来年春から両誌に代わって新学習漫画誌「GAKUMANPLUS」(仮題)を創刊すると発表した。両誌は1922年の同社創設と共に創刊。ピークの73年4月には「五年生」が63万5000部、「六年生」が46万部を記録したが、近年は両誌とも5万~6万部と低迷していた。
ネットでだれかと話していたら、相手は機械だった--。会話を自動的に答える「ボット」というプログラムが広まっている。ボットを操るのはだれなのか。機械のしゃべりはどこまで人間に近づくのか。【岡礼子】 ボットがよく出現するのは、140字以内のメッセージをネット上でやりとりする「ツイッター」。東京都の会社員、岡田育子さん(29)は今年4月、ツイッターで友人男性とメッセージを交換していた「酢鶏」を名乗る人物がボットだと知り、がく然とした。ホームページを見たら、一番上に「会話ロボットです」と書かれていたのだ。 酢鶏「ぼうや~よい子だ」 男性「ねんねしな?」。そんなやりとりに「短文ばかりだが、面白いことを書く人と思っていた。友人の友人と思い込み疑わなかった」と話す。男性はボットと知りつつ冗談でメッセージを送っていたという。 ボットはロボットの略。ネット上の会話データを辞書にして、出現頻度などから回答を類
荒船山近くのがけ下で見つかった遺体の収容に向かう群馬県警のヘリ=群馬県下仁田町で2009年9月20日午後3時、本社ヘリから小出洋平撮影 行方不明になっていた人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者、臼井儀人=本名・臼井義人=さん(51)について、群馬県警は20日、群馬、長野両県にまたがる荒船山(標高1423メートル)で見つかった遺体を臼井さんと確認したと発表した。歯型などの特徴が一致したという。 群馬県警によると、臼井さんは荒船山の絶壁「艫(とも)岩」の頂上にある展望台から転落したとみられ、遺体は垂直に切り立った艫岩の真下約120メートルの場所にあった。遺体発見現場から約50メートル離れた斜面で遺留品とみられるベージュ色のナップザックも見つかった。19日午前に登山者の男性が遺体を発見し、県警のヘリコプターが20日午後に遺体をつり上げ、下仁田署で身元を確認した。臼井さんの家族も駆けつけ、無言の対
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