だんだん歳をとっていくと、音楽について語らなくなる。親しい友人とダベっていても。 音楽という細分化されまくった世界の話を取り上げても、「へー、そうなんだー。いいアルバムなんだー、聴いてみるよ」って通りいっぺん流されるだけだし、また自分もそうして流していることがよくある。「聴いてみるよ」といって、その後ちゃんと聴いているかというと……聴いてないことのほうが多い。話題として大変使いづらいのだ。友達だからといっても、聴いている音楽は根本からちがっていることがよくある。 余談だけれど、年末の「紅白歌合戦」が痛々しく見えるのが、いつまでもいつまでも「今年は日本国民が、この歌で勇気づけられました(感動しました)」なんてむりやり嘘をついて頑張るところだろうか。「そんな歌、聴いたこともねえよ」とモニターに毒づいていることもよくある。 というわけでブログという小さなメディアですら持て余す音楽というネタなのだ