【モスクワ=副島英樹】ロシア北西部で昨年11月に発生したモスクワ発サンクトペテルブルク行き特急列車の爆弾テロ事件に絡み、連邦保安局(FSB)のボルトニコフ長官が6日、首謀者とされる武装勢力指導者をFSBがロシア南部イングーシ共和国での特殊作戦で殺害したとメドベージェフ大統領に報告した。 インタファクス通信などによると、イングーシなど北カフカス地域で活動する武装勢力を標的とした特殊作戦を今月2日〜3日に実施した結果、理論的支柱でもあるとされるチホミロフ(別名ブリャツキー)指導者ら8人を殺害、戦闘員10人を逮捕した。手製爆弾を作るアジトも発見され、1トン以上の爆発物や武器・弾薬も押収された。 チホミロフ指導者は、28人が死亡した列車爆破テロをはじめ、昨年6月に起きたエフクロフ・イングーシ共和国大統領の暗殺未遂や、警察官数十人が死亡した同8月の警察庁舎襲撃事件など計15件のテロを首謀したとさ