カイロ(CNN) リビアの最高指導者カダフィ大佐の息子が率いる慈善団体は14日、医薬品などの救援物資を積みパレスチナ自治区ガザへ航行していた貨物船がガザ寄港を断念し、同自治区に近いエジプト北東部のアリューシャ港へ向かっているとの声明を発表した。エジプト外務省は15日、貨物船が同日朝、アリューシャ港へ到着したと述べた。 ガザ寄港についてはイスラエルが阻止すると再三警告しており、寄港先の変更は衝突など不測の事態が起きることを避けるための措置となっている。イスラエルによるガザ周辺海域の封鎖は、イスラム原理主義組織ハマスへの武器流出阻止を狙っている。ハマスはイスラエルの生存権を認めず、2008年末にはイスラエルと交戦もしている。 リビアのカダフィ慈善基金は、貨物船派遣の目的はパレスチナでの平和追求であり、対立や扇動ではないと声明で述べた。貨物船を送った使命は達成されたとも語った。アリューシャで陸揚