海底で自動車のような物が見つかった場所で行方不明者を捜す海上保安庁の潜水士ら=宮城県石巻市の石巻工業港で2012年2月11日午後2時11分、丸山博撮影 東日本大震災が起きて11カ月になる11日、海上保安庁第2管区海上保安本部は石巻工業港(宮城県石巻市)で行方不明者の捜索にあたった。巡視船「くりこま」(1200トン)から潜水支援艇を降ろし、沖合約1キロの海底を探査した。藤田伸樹潜水班長(37)は「冷たい海に潜ることができるのは私たちだけ。家族の元に一人でも多くお帰しすることが使命です」と話した。 捜索を始めた午前11時の気温は氷点下1.6度。水中ソナーが車両とみられる反応を探知すると、潜水士5人が海中に潜り込んだ。午後2時半まで捜索したが、この日は行方不明者は発見できなかった。 同本部は今月10日までに東北地方の太平洋沖で942カ所987回潜水捜索を重ね、51人の遺体を収容した。海上も合わせ