宮城県気仙沼市の離島、大島。これまでいないとされていたツキノワグマが島に上陸、生息していることが5月に確認されてから、2カ月以上が経過した。同じ頃、北海道の利尻島でも106年ぶりにヒグマの生息が確認されるなど「クマが海を泳いで離島に渡る」ことが、にわかに注目されている。大島の島民は突然のクマの出現になかなか平穏な日常生活を取り戻せずにいる。 合計で3頭生息? 大島は広さ8・5平方キロメートルの離島。2476人が住んでいる。 今年に入って、島でクマが初めて目撃されたのは5月23日のこと。25日には定期船フェリーの船着場がある浦の浜地内で足跡が確認された。6月22日には同地内で親子グマの目撃情報があり、23日はクマ1頭がカキの処理場がある亀山地内の葡萄(ぶどう)沢に上陸した。このとき居合わせた地元漁師らが上陸を阻止しようと棒などを用いて防戦したが、クマは山に逃げ込んだという。7月22日の早朝に