加藤久仁生監督 【ロサンゼルス=堀内隆】第81回米アカデミー賞の発表・授賞式が22日夕(日本時間23日午前)、ハリウッドのコダックシアターで始まり、加藤久仁生監督「つみきのいえ」が短編アニメーション賞を受賞した。日本作品の受賞は03年に長編アニメーション賞を受賞した宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」以来。短編アニメ賞としては初めて。 「つみきのいえ」は、海面の上昇に合わせ、積み木のように次々と建て増していく家に暮らす老人の、家族との思い出を描いた12分の短編。昨年6月、アニメーションの世界で最高峰とされるフランス・アヌシー国際アニメーションフェスティバルで最高賞を受賞するなど、国際的な評価が高かった。 助演女優賞には「それでも恋するバルセロナ」のペネロペ・クルスが選ばれ、脚本賞は「ミルク」が、脚色賞は「スラムドッグ$ミリオネア」が受賞した。長編アニメーション賞は「ウォーリー」が獲得した。