公共機関が持つ膨大な情報へのアクセスを約束するオープンデータの動きが、土木の分野にまで広がってきた。 建設作業や土木工学プロジェクトでは、地面を掘り起こしてみるまでそこに何が埋まっているのか全く分からない。英国で考古学的に重要なものが発見された場合、プロジェクトが時には何カ月も中断されることがある。この間に研究者が現場を調査して出土品を取り除く。ロンドン市の調査によれば、市内での考古学作業に掛かったコストは、平均で総建設費の1〜3%を占める。ただし地元の当局によれば、3%を超すのは「非常にまれな状況」だという。 数百万ポンド規模(数十億ではないとしても)のプロジェクトでは、住宅や商業ビル、インフラ開発の代償の一部として、建設コストにおけるこの大きな不確実要因を受け入れなければならない。だが、不確実性を狭めることができれば、プロジェクトの計画や予算割り当ての助けになる。オープンデータの研