携帯電話やスマートフォンと、それに搭載されているGPS機能を用いた位置情報サービス。この2つが組み合わさると、デパートの物産展に人が行列を作る―。そんな不思議な出来事が起こっている。その仕掛け人であるコロプラ社に話を聞いた。 吉祥寺の物産展イベントに1週間で約4万人が訪れる ケータイと位置情報サービスで人が行列を作った物産展とは、6月9日~15日の1週間、コロプラ社が東京・吉祥寺の東急百貨店で開催した「日本全国すぐれモノ市-コロプラ物産展2011-」(以下、コロプラ物産展)だ。 コロプラ社は、携帯電話上でゲームなどのコンテンツを提供する企業。同社は全国各地で優れた食品や工芸品を販売する老舗と提携関係を結んでおり、その提携店舗が一堂に会したのが、この物産展だ。 筆者も会期中、コロプラ物産展に足を運んでみた。開催されたのは、テレビなどでよく取り上げられる都心の真ん中ではなく、吉祥寺というやや外