まず菅原氏は「アドテクノロジーとは何か」というテーマで、言葉の定義から解説を始める。読んで字のごとく、アドテクノロジーとは広告(Ad)技術(Technology)を指す言葉で、広告配信や広告流通のための技術を示す。媒体社と広告主、それぞれにある広告配信のためのアドサーバーの間でどのように広告を流通させ、広告主が出したい場所や人に広告を出せるか、また媒体社が出したい広告を自社のメディアに出せるかという2つの側面で最適化させる技術となる。 アドテクノロジーでは、こうしたメディア売買にかかわる手間を簡略化させることと、媒体社や広告主、アドテクノロジーのプレイヤーそれぞれの付加価値を高めることが重要になる、と菅原氏は説明する。 アドテクノロジー自体がディスプレイ広告配信のことを指すと思われがちだが、ディスプレイ広告領域はアドテクノロジーの一分野となり、SEMやリスティング広告にもアドテクノロジーが