現役書店員が描く書店あるある。うっかり者の新人、微妙に拗らせてしまったベテラン、ほどよい温度の店長たちが、次から次へと来店する、ほどよい温度でクセが強いお客さんたちを華麗にさばく。ほどよく頑張ってほどよく幸せな書店員たちの愛すべきあるあるとは……。
1980年代半ば、パソコンは、みるみる高機能化していった。それとともに、ソフトハウスが雨後の筍のように出現した。インベーダゲームを模したようなシューティングゲームや、今でいうエロゲの元祖のようなものが、多数、出回った。大学の研究室のフロッピーディスクの棚は、それらの不正コピーで溢れたが、当時は不正コピーという意識はほとんどなかった。初期の頃は、インベーダゲームを模したといっても、パソコンの画像処理能力は本家アーケードゲームとは比較にならず「これがアニメーションか?」という代物だったし、エロゲの絵柄は今のエロアスキーアートのほうがリアルなくらいだったと思う。それがほんの数年で、あっという間に進化した。 私が出入りするようになった頃の大学の研究室には、スーパーマリオと全く同じではなかろうがスーパーマリオに近いと思われるゲームのフロッピーディスクがあった。これも恐らくは不正コピーである。マリオが
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