ゲームという娯楽が一般的なものになってどれくらいたったのだろう。ゲームセンターにスペースインベーダーが登場し、家にファミコンがやってきて、今はスマホで沢山の優良なゲームを楽しむことが出来る。この企画はゲームに関わる人、ゲームデザイナーの方に話を伺い、ゲームに対する初期衝動、夢、制作に対する思いを伺っていく。第一回の今回は『ICO』『ワンダと巨像』、そして『人喰いの大鷲トリコ』を制作した上田文人氏にご登場頂いた。上田氏の考える「ゲームという名の娯楽」とはー――まずPlayStation4『人喰いの大鷲トリコ』のお話を伺いたいです。発売から少したっているので、かなり色々なところで語られていると思うんですけど、改めて、完成に至る過程をお伺いできればと思います。 『人喰いの大鷲トリコ』は、当初「TRICO」というプロジェクトネームでスタートしたんですが、制作のきっかけの一つになったのは『ワンダと巨