すっかり知れ渡っている,待機児童問題。待機児童とは,保育所に入りたくても入れず,待たされている児童のことです。 この数はどれほどか。毎年,厚労省が数値を発表していますが,この統計が「抜け」だらけで,実態を把握し切れていないことはよく知られています。「どうせダメだろう」と,保育所への入所を申し込まなかった場合はカウントされない,母親が求職活動をしなかった場合はカウントされないなど…。 こういう状況に危機感を持ったのか,野村総研が,就学前の乳幼児がいる母親を対象にした大規模調査をもとに,真正の待機児童数を推し量ってくれました。希望しつつも入れなかった乳幼児の数で,厚労省の狭い定義から外れるものも含みます。その数,34万6千人とのこと。 https://mainichi.jp/articles/20170930/k00/00m/040/133000c 厚労省発表によると,2016年4月時点の待機