日本最大の舞台芸術の祭典『フェスティバル/トーキョー』(以下『F/T』)が、今秋も11月1日から開催される。今年から大々的なリニューアルを行い、ビジュアルやラインナップのみならず、フェスティバルを運営するディレクターも一新。『F/T』の立ち上げから5年間にわたって、独自のコンセプトによるプログラムを作り続けてきた相馬千秋プログラムディレクター体制から、ディレクターズコミッティという集団体制に変更。その代表として就任したのが、ベテランプロデューサーの市村作知雄だ。 舞踏カンパニー「山海塾」の制作としてキャリアを開始し、世界でのアートのあり方を研究してきた市村。また、1998年からは『F/T』の前身となる『東京国際芸術祭』のディレクターとして、世界中のアバンギャルドな舞台作品を日本に紹介。近年も韓国最大の「多元芸術」の祭典『Festival Bo:m』の日本初上陸をサポートするなど、過去から現