アナログレコードの市場が、再び盛り上がりを見せている。90年代の「レコードバブル」が過ぎ去った後は長らく低迷していたものの、2014年の国内アナログレコードの売上は前年度比166%増と絶好調だった。そんなブームの一翼を担っているのが、京都と東京・下北沢にあるレコードショップ「JET SET」だ。JET SETといえば輸入アナログ盤のレコードショップとして音楽好きには名の知れた存在。小売のイメージが強いが、近年はレーベルやアーティストと直接交渉し、自社で企画したレコードを制作・流通する取り組みも行っている。レコードというと古いメディアのように思われがちだが、JET SETの挑戦は、先進的で新しい。アナログレコードの新たなシーンを築こうとしているJET SET制作・卸部マネージャーの中村義響さんと、販売・海外プレス交渉の安達咲さんに、話を伺った。 「アナログレコードなんて出して売れるの?」JE