今夏に公開された映画『シン・ゴジラ』と『君の名は。』の大ヒットにより、ますます注目を集めているアニメ業界。『シン・ゴジラ』で総指揮をとった庵野秀明監督は『新世紀エヴァンゲリオン』で知られ、『君の名は。』の新海誠監督はポスト宮崎駿・細田守と称される、気鋭のアニメーション映画監督だ。 クールジャパンの筆頭としても期待されるアニメ業界だが、近年はその作品内で描かれる風景に地殻変動が起こっている。2000年には4本しかなかった「実在の場所を描いた」アニメの本数も、2014年には91本と15年間で20倍以上に。そこには、アニメ制作会社と地方自治体のウィンウィン関係があった。 静岡県を例にとってみよう。現在放映中で、大人気アニメの続編となった『ラブライブ!サンシャイン!!』は沼津市を舞台に描いており、天野こずえの漫画を原作とした『あまんちゅ!』は伊東市と熱海市を舞台として描いている。 静岡市の広報を担