ブックマーク / honzaru.hatenablog.com (2)

  • 『熊の敷石』堀江敏幸|「なんとなく」の良さ - 書に耽る猿たち

    『熊の敷石』堀江敏幸 講談社文庫 2021.12.28読了 表題作と他に2作の短編が収められている。『熊の敷石』で堀江敏幸さんは2001年に芥川賞を受賞された。いかにも芥川賞らしい作品であると思う。ちょっと小難しく、華美に修飾された言葉と比喩で飾られた文章のパレード。結構な文学好きでないとこの作品を楽しめないかもしれない。 むしろ、この小説以降に書かれた作品の方がストーリー性があり、とっつきやすいと思う。『雪沼とその周辺』や『いつか王子駅で』は堀江さんのを読んだことのない人に真っ先におすすめしたい小説だ。 タイトルの『熊の敷石』ってなんのことだろうと思ったら、ラ・フォンティーヌという方の寓話からきているようだ。老人と一緒に暮らす熊のいちばんの仕事は、老人の昼寝中にわずらわしい蠅を追い払うこと。ある時、老人の鼻に止まった蠅をどうしても追い払えず、敷石を掴み思い切り投げつけ、老人の頭を割って

    『熊の敷石』堀江敏幸|「なんとなく」の良さ - 書に耽る猿たち
    funyada
    funyada 2022/01/01
    あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
  • 『ミッドナイトスワン』内田英治/白鳥の湖は悲劇であるけれど - 書に耽る猿たち

    『ミッドナイトスワン』内田英治 文春文庫 2020.11.28読了 草彅剛さんの演技が素晴らしいと評判の映画『ミッドナイトスワン』を、監督自ら小説にした。当は原作があって映画化、という流れでないとどうも納得できない(原作を大事にしたい)のだけれど、過去に『ゆれる』という、これも映画からノベライズした西川美和さんの小説を読んだときに、なかなかおもしろかったから、今回も少し期待をよせて読んでみた。 この内田監督は『全裸監督』を撮った方だ。映画で演じた山田孝之さんよりも、裸になって被写体を撮る来の全裸監督(村西まもるさん)の姿は、初めて見た時衝撃を受けた。今回の『ミッドナイトスワン』もニューハーフの世界を描いた作品で興味をそそられる。 もうすぐ40歳になる凪沙(なぎさ)は、完全に女性になるための手術費用を稼ごうと新宿のニューハーフクラブで働いている。ひょんなことから、親戚である12歳の一果(

    『ミッドナイトスワン』内田英治/白鳥の湖は悲劇であるけれど - 書に耽る猿たち
    funyada
    funyada 2020/11/29
    この映画。とても興味があります。考えさせられますよね。
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