単純な構造ゆえの故障の少なさから全世界で約1億丁が使用される旧ソ連時代のカラシニコフ自動小銃(AK47)の生みの親、ミハイル・カラシニコフ氏の生誕90年を記念し、ロシアのメドベージェフ大統領は10日、カラシニコフ氏にロシア最高位の勲章「ロシアの英雄」を授与した。 授与式でカラシニコフ氏は「母国の国境を守るために開発した」と述べ、テロリストや麻薬密売組織などが好んで使用するAK47の現状を嘆いた。カラシニコフ氏の生活は極めて質素。ロイター通信は「(米軍のM16自動小銃の開発者は)自家用飛行機も飛ばせるというのに、自分はモスクワへの航空運賃も満足に払えない」とのカラシニコフ氏の言葉を伝えた。(モスクワ支局) 【関連記事】 ・ 突撃銃「カラシニコフ」露老舗メーカー、破綻の危機 ・ 米上院、銃携帯の規制を緩和する法案を否決 ・ 首相が銃規制厳格化を指示 散弾銃乱射受け ・ 「テロリス