一般向け部門を受賞したのは、週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)で連載中の「健康で文化的な最低限度の生活」。柏木は「30代後半から大人のマンガ家になるにはどうしたらいいんだろうかとずっと考えてきました」と切り出す。「それまでは自己表現として、自分の内面をどう描くかをずっと考えてきましたが、東日本大震災などを経験して、このままではマンガ家としていけないんじゃないかという気もして」と当時の心境を明かし、「(同作を描くにあたり)いろんな人にお話を聞かせていただいて、自分が考えられないような人生を送ってきた方や苦労をしてきた方もいて。この作品では自分以外の人の人生を、自分になりにどうやって考えるかということでやってきました。これからも自分に表現できることは何かと考えながら、描き続けていきたいと思います」と締めくくった。 同じく一般向け部門に輝いた、ビッグコミックスペリオール(小学館)で連載中の「