毎年5月にイタリアで開催される自転車ロードレース大会、ジロ・デ・イタリアの放送局が変わった。これが意味することは、ジロ主催者のRCSスポーツが、昨季までとは違う放送局に「放映権」を販売したということである。 もちろん中継TV局の変更はありえないことではないし、新たな媒体が自転車に興味を持つということは、競技人気が拡大し、ビジネスとしての価値が上がったという意味でもある。 ただし熱心なファンたちにとって、新たな視聴契約の発生は、悩ましいことに違いない。しかも、この現象は、日本だけにとどまらない。地球上のいくつもの国から、「今まで通りにジロが見られない」という嘆きの声が、漏れ聞こえてくる。 この件について色々と調べてみた結果を、以下に簡単にまとめておく。 1 ジロ放映権を扱うのはRCSスポーツとIMGジロ・デ・イタリアの大会主催者はRCSメディアグループの一部門、RCSスポーツである。RCSス