東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会が、選手村の交流施設を作るための木材を、無償で提供する自治体を全国から公募し、大会後は東京オリンピックのレガシー(遺産)として活用してもらう計画を発表した。約2000立方メートルの木材が必要とされる。 だがインターネット上では批判にさらされている。「五輪は搾取のための錦の御旗ではない」などと無償で提供させることに反発が相次いだのだ。 一方で組織委は「全国各地の自治体から『無償でも』と申し出があったから企画した」と思わぬ反応に困惑しているとか。 この騒動、改めて要旨に目を通したが、いくつか誤解があるように思う。 まず無償提供とはいうものの、山主や伐採搬出等を担当する林業家に無償を要求しているのではない。おそらくだが、自治体が木材を買い上げて組織委に提供するのだろう。つまり山主が損をするのではなく、大会に関係ない自治体が大会のために税金を投入するわけ