「黒字廃業」が続けば、日本経済の足腰が弱まることになる ※写真はイメージこの記事の写真をすべて見る 東京商工リサーチ「企業経営の継続に関するアンケート調査」から編集部が作成 東京商工リサーチ「企業経営の継続に関するアンケート調査」から編集部が作成 日経平均株価がバブル崩壊後の最高値を更新し、日本経済は好調を維持している。だが、景気拡大は実感をともなっておらず、特に中小企業の先行きは厳しい。経営に問題はなくても、後継者不足などから経常黒字の状態で事業の継続をあきらめる「黒字廃業」も相次いでいて、その数は廃業する会社の約5割にのぼる。 一方、ベトナムなどの東南アジアの新興国は今、日本の中小企業の知識や技術、機械設備などを「宝物」と見て、次々に買収している。日本経済の“基盤”となって戦後の経済成長を支えてきた中小企業が、いま足元から崩れようとしている。苦悩する現場を追った。 * * * 「もう、