たいてい、コーヒーの染みのようで、どうやっても消せない。あるいは、ディスクの表面をピンで引っ掻いたような傷であったり、全体が変色していたりもする。いずれにせよ、このような〈ディスク・ロット(ディスクの腐敗)〉を発見したときには、名盤も、おもしろい映画も、二度と鑑賞できない。 光学メディアをダメにしてしまうこの腐食は、デジタル公文書のアーキビスト* にとっても、今となっては珍しい〈レーザーディスク〉のようなフォーマットで映画を観たいみなさまにとっても、かなり深刻な問題である。 この現象について探ってみよう。 「ディスクをナイフで切りつけるのはオススメしません。ディスクを灰皿がわりにタバコをもみ消しても、ディスクは壊れてしまいます。でも、ジャムをこぼすくらいなら大丈夫です」 これは、1988年、レコード・レーベル〈ニンバス(Nimbus)〉が調査したCDのパフォーマンス研究に対し、EMIの広報
![CDもDVDも半永久的だったはずなのに](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ae5902a5e5dcf0451a6302ea2632cfce1e55a4e1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fvideo-images.vice.com%2Farticles%2F5a7432d2afeae754e7055c4c%2Flede%2F1517564649710-1486400053191-Time_destroyed_CD.jpeg%3Fimage-resize-opts%3DY3JvcD0xeHc6MXhoO2NlbnRlcixjZW50ZXImcmVzaXplPTEyMDA6KiZyZXNpemU9MTIwMDoq)