1965年に行われた経済協力は「賠償」ではないと、日本政府が強調している 朝鮮支配は「いいことだった」というのが当時の日本政府の考え方だった 当然、植民地支配への賠償も、労務動員された人々への賠償も行われていない 「経済協力であって賠償ではない」と強調した日本政府 「韓国への賠償はすでに行われている」と主張する人々がいるようです。さすがにメディアではそんな言説はほとんど見かけませんが、インターネットの書き込みでは、そうしたことを書いている人をたまに見かけます。 そうした人々の念頭にあるのは、1965年に「日韓基本条約」と「日韓請求権協定」が結ばれた際に、日本から韓国に無償・有償の5億ドルが供与・貸し付けされた事実でしょう。では、この5億ドルは、本当に韓国への「賠償」だったのでしょうか。そうではありません。 そもそも賠償とは何でしょうか。たとえば集英社の『国語辞典』で「賠償」の項目を見ると、