こんにちは。ライターの斎藤充博です。『ベルリンうわの空』というマンガをご存じでしょうか。日本からドイツのベルリンに移住した香山哲さんが、自分自身のベルリンでの経験を元にして描いたマンガです。 『ベルリンうわの空』(イースト・プレス)より ベルリンに行ったからといって、特になにもしていないというところから始まるこのマンガ。一見単なる日常系エッセイのように見えますが、登場人物に人間はほとんど出てこずに、みんなモンスターのような姿で描かれています。内容も事実と創作がまだらのように混じり合っています。 このおもしろさが世間に受け入れられて、『ベルリンうわの空』は「このマンガがすごい!2021年版オトコ編」や「第24回文部科学省メディア芸術祭第24回 マンガ部門 審査委員会推薦作品」などに選出されました。 さて、僕は10年以上前からそんな香山哲さんのファンです。香山さんが世間に知られつつあることがが