衣料雑貨店で下市中の制服を試着させてもらい、喜ぶ谷口明花さん(右)と母親の美保さん=6月26日午後、奈良県下市町、高橋友佳理撮影 車いすで生活を送る谷口明花(めいか)さん(12)=奈良県下市(しもいち)町=が、希望した町立下市中学校への進学を拒否された問題で、町と町教委は、仮の入学許可を出すよう義務づけた奈良地裁の決定を不服として、大阪高裁に即時抗告した。1日付。高裁決定が出るまでは地裁決定が有効であるため、町側は2日付で就学通知書を谷口さん側に手渡し、仮入学を認める方針。明花さんは3日にも初登校する。 下市町の中本康行副町長は2日、「係争中なのでコメントはできないが、地裁決定が出ており、仮入学はしてもらうつもりだ」と話した。町教委の堀光博教育長は「地裁決定には納得できない部分もあり、抗告した。仮入学は認めるが、訴訟はまた別の問題」と話し、高裁で町側の主張を認める逆転決定が出れば入学を
バリアフリーが整っていないことを理由に、希望する奈良県下市町立下市中学への入学を拒否されたのは違法として、同町の地方公務員、谷口正昭さん(51)の長女で、脳性まひで車いす生活を送る明花(めいか)さん(12)が、町に入学許可などを求めた訴訟で、奈良地裁の一谷好文裁判長は26日、入学を認めるよう「仮の義務づけ」の決定をした。 仮の義務づけは、2005年施行の改正行政事件訴訟法に基づく手続き。判決前でも、回復不可能な損害を避けるために緊急の必要性がある場合、処分を行政に命じることができる。訴訟は継続する。 決定で一谷裁判長は「ほかの生徒と普通学級で学校生活を送ることで障害を克服し、心身共に成長することができる。そのための時間が刻々と失われており、緊急性がある」と理由を述べた。 設備が不十分で受け入れられないとする町側の主張には「抽象的な危険に過ぎず、近年の、障害のある生徒の自立に向けた取り組みを
奈良県下市町の町立小学校を今春卒業した、下半身不随で車いす生活を送る少女(12)が、入学を望んだ町立中学校の設備が不十分として、同町教委から入学を拒否され、養護学校への入学を勧められていたことがわかった。 両親が4日、記者会見し、「小学校の友達と一緒に入学させてやりたい。普通学級の方が子供のリハビリにもいい」と訴えた。 地方公務員の父親(51)や町によると、少女は出生時の脳性まひで下半身や右腕などが不自由。自分で車いすを使って少しなら移動できるが、通っていた同町立阿知賀小では介助員2人が付き添い、特別担任の元で学校生活を送った。 中学入学手続きの前に、医師や教諭らでつくる町教委の諮問機関・就学指導委員会(10人)で審議。斜面に立つ町立下市中の校舎(4階建て)は階段が多く、施設のバリアフリー化は財政的に厳しいことから、下市中への就学は無理と判断、町教委は、3月27日に入学を断る連絡をし
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