私が社会に出た頃というのは、ちょうど「女性活躍推進法」が成立間近の時期でした。 これもこれで、(特に「伝統保守・復古主義」寄りの)アンチフェミからは批判・懸念の声は多くありました。女性社員が自身にとって気に入らないことを有る事無い事セクハラとして訴えるのではないか、それによって誰も「女性社員」に逆らえなくなる社会が形成されるのではないか…と。 しかし実際には、少なくとも私の職場(大体3分の1前後が女性)では、そのような問題は起こりませんでした。これには二つの要因があると思われます。一つは、「セクハラ」の定義が極限まで拡大したことによって、皮肉にも男性を性的にからかう言動さえセクハラとして認められるようになったこと。もう一つは韓国で、ナッツ・リターン事件が発生したことです。 ナッツ・リターン事件は、大韓航空の女性副社長が、客室乗務員のナッツの取り扱いにしびれを切らし、彼らを降ろすために機体を