少子化で18歳人口の減少が続く中、中部9県(愛知、岐阜、三重、静岡、長野、滋賀、福井、富山、石川)に主要なキャンパスを置く私立大の計88校のうち、61%にあたる54校が2023年度に定員割れとなっていたことが、本紙の調べで分かった。全国の割合と比べて8ポイント高く、21年度の45%から約16ポイント上昇しており、中部地方で学生募集が急激に厳しくなっていることがうかがえる。私立大の運営は学費収入への依存度が高く、将来的な大学経営にも影響する恐れがある。 日本私立学校振興・共済事業団(東京)が毎年度、全国で定員割れとなった私立大の割合などを公表しているが、各大学の数字は明かしていない。本紙は、各...