県教委は、インターネット上でのいじめや個人情報流布などを監視する「ネットパトロール」の2010年度調査結果をまとめた。児童生徒による不適切な書き込みは1万114件に上り、公立小中高校の約4割で確認された。県教委は「これでも氷山の一角」とみており、情報モラル教育を強化する方針だ。 調査は東京の民間業者に委託。県内公立学校661校を対象に、「学校裏サイト」やプロフと呼ばれる自己紹介サイトなどの不適切な内容を検索した。 検知件数は月680〜1190件で、月平均843件。パトロールを始めた09年度下半期の1320件から大幅に減少したものの、「初期の調査には古い書き込みも含まれており、単純に比べられない」(県教委生徒指導推進室)という。 学校別では高校が5779件で最も多く、中学校4276件、小学校58件、特別支援学校1件―の順。高校が前年度比15%増にとどまる一方、中学校は49%も増えており、ネッ