「獣の奏者エリン」の監督である浜名孝行さんのコンテ回の特徴を第15話「ふたりの過去」、第21話「消えそうな光」を題材にして書いていく。 浜名孝行監督のコンテ回では、人物の心理やその時の状況や未来への暗示などを隠喩したカットを他のスタッフよりも顕著に使用する。 第15話「ふたりの過去」 コンテ・浜名孝行 演出・齋藤昭裕 布施木一喜 ・共に生活してきたジョウンとエリン。しかし、二人に別れの時が訪れる。その別れを予感させるものとして「二匹の青い小鳥」を使って表現している。 別々の方向に飛び立っていく「二匹の青い小鳥」=「ジョウンとエリン」が別々の未来へと進んでいく。 ・ジョウンとエリン、そしてジョウンの実の息子アサンとの今後の行く末についての会話シーンが終わり、その直後に「カメ」と「カモ」の動物達の親子連れが描写される。「ジョウンとアサン」、「ジョウンとエリン」の親子関係をより印象的に仕上げてい