パターンその1:「到達劇」 「シナリオ」というのはつまりドラマの脚本、筋書きのことですから、普通はなかなか作る機会はないはずです。「いったいどうやって作ればいいの?」と思われるかもしれませんが、娯楽系ドラマのシナリオと違って、「教える」ためのシナリオにはそれほど高度な技術や熟練は必要ありません。ごく限られたパターンを応用するだけで、だいたいの対応ができてしまいます。 その1つが例えば「到達劇」パターンです。これは何かの「目標」に少しずつ近づいていって最後にそこにたどりつく、というものであり、スポーツ系のドラマによく見られますね。このシナリオを使った「アクション」の段階では、「少しずつ近づく」という努力の過程が実際近づいているように表現すること、そして「達成」の瞬間を大げさに明確に表現することがポイントです。 簡単な例で説明しましょう。「モノが燃えるのには空気中の酸素が必要である」という知識