「ビッグスリー破綻」を筆頭に、米国の金融破たんが実体経済に明確な影響を見せ始めています。世界のR&D(研究開発)の旗振り役を果たしてきた米国企業に変化が見られるのは必至でしょう。現在ベルリン工科大学とのプロジェクトのためにドイツからこの原稿をお送りしていますが、こちらでもそうした話題で持ちきりになっています。 前回はイタリアから、教会で素粒子物理の講話が行われている様子をご紹介しましたが、私がことさらに欧州と日本を比較せざるを得なくなったのは2000年に大学で職を得てから、とりわけ2005年に国連の「世界物理年」日本委員会の幹事となって、各国の「科学リテラシー」の数字を見て以降のことです。 日本では、子どもの「理数科テスト」の成績はヤケによいのですが、大人の基礎的な科学の理解が非常に浅く、先進国内でもかなり低い成績になっています。これに対して、欧州各国の子どもの成績はソコソコなのですが、大
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