ここ数年、写真集に動画にホームページと、猫がブームらしい。土鍋に入ればかわいいと評判になり、ブサイクな面相であれば、それはそれで愛嬌があると人気者になる。「猫」と名のつくもので一顧だにされなかったのは、猫ひろしくらいではないか。 このような世情に誰であれ思うだろう。猫ならなんでもいいのか! と。 著者もそう吼える。が、舌の根の乾かぬうちに「なんでもいいんです」と態度豹変、開き直る。なぜなら「猫に取り憑かれた者は、そういうふうになってしまう」からだ。 「そういうふう」とは、「猫が好き」と周囲に広宣し、猫のいる暮らしの素晴らしさを語り出すことではない。むしろ、著者は「猫が好き、という女はモテたいから」そう言うのであって、「猫が好きと広言するやつを信用してはならない」と断言する。 では、猫を心通じる伴侶「コンパニオンアニマル」として扱おうとすることをいうのか。「取り憑かれた者」は、いずれにも与さ
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