映画化された前作は40億のヒットとなったが、この続編は非常に厳しい出来だ。 原作は大人気の矢沢あいのマンガで、監督は前作と同じく『avec mon mariアベックモン マリ』などの大谷健太郎。脚本は前作の浅野妙子ではなく大谷監督が手がけている。製作委員会の構成は、TBSを幹事に前作とほぼ同じ。 キャストは、ナナ役の中島美嘉は同じだが、ハチ(奈々)役は宮崎あおいから市川由衣に。他にも、シンやレンなど主要キャストが大幅に変更されている。物語は、前作が5巻の途中までだったが、今作はそれからハチがタクミの子を身ごもり結婚を決心する10巻の途中くらいまでが描かれている。 原作に忠実な流れなので、ハチの内面をどの程度しっかり描けるかで映画の善し悪しは決まったはずなのだが、結局ハチがただのヤリマンバカ女にしか見えない脚本になっていた。これは明らかに脚本の失敗だ。構成も非常に退屈なもので、内面描写のタイ