HCDの立ち位置が、ユーザの味方から企業の味方に方向付けられるようになった。HCDが、ユーザと企業、両方の味方となる方向性を考えることは、社会の経済的発展と質的向上を目指す上で重要なことだ。 黒須教授 2013年4月25日 人間中心設計という表現は、結構中立的な表現だが、それ故にそのスタンスを常に確認しておく必要があるように思う。HCD-Netが設立された当初は、その中心メンバーがヒューマンインタフェース学会のユーザビリティ専門研究会から流れてきたという背景もあり、ユーザビリティ活動をしている人たちが多かった。当時のISO13407もユーザビリティに関するプロセス規格ということで、それを拠り所にした活動が行われていた。したがって、ユーザビリティ活動は、ユーザに対してユーザビリティの高い製品を提供しようというスタンスであり、そうした活動をしていた専門家たちは、単純にいってしまえば、「ユーザの