「仲が良い」ってなんだろう?と、疑問に思うことがある。 一般的には、「共有済みの前提条件が増えていって、会話をショートカットできる」ことを「仲が良い」と呼べそうだ。理解はしている。 だけど、長く付き合っている友人、会社で働いている同僚、毎日連絡を取っている恋人、それぞれ「仲の良さ」は異なっているはずなのに、すべてが同じ距離に思える瞬間がある。 この人は仲良し、この人はそうじゃない、という区別がうまくつけられず、初めて会う人にも、100回会った人にも、同じ心持ちで接してしまう日がある。 昔にマッチングアプリを利用していた頃、「初対面でこんなに仲良くなったのは初めて」と言っていただいたことが何度かあった。 理由はなんとなく推察できる。当時の私は早押しクイズにハマっていて、生活する上ではまったく必要ない豆知識を大量に蓄えていた。知識を元に相手のデータを適切に引き出すと、相手は私のことを「共通の話