雇用統計はボラティリティの低下を裏付ける結果 5月の米国の雇用統計が発表になりました。 非農業部門雇用者数は21.6万人の増加と事前予想の21.0万人とちょっと強め(ほぼ同水準)。失業率は6.3%と予想から▲0.1ポイント(失業率なので改善)です。 事前予想のバラツキも5月は最高値23.4万人~最低値17.5万人と狭いレンジでした。これはヒストリカルにもタイト気味な水準で(ちなみに4月の予想レンジが最高値25万人~最低値14万人)、米国の穏やかな回復ってシナリオにマーケットの予想が収斂されて行っていることがわかります。 そのことは、海外の株式市場のボラティリティ(価格変動性)などにも顕著にあらわれていて、S&P500の10%OTM(約10%上昇すると買い手に利益をもたらすオプション)のボラティリティは9%と極めて低位にあります。 こういった(インプライド)ボラティリティの低下は、株式市場が