絶滅の恐れがあり、国の天然記念物に指定されている淡水魚「ミヤコタナゴ」を譲り受けるなどしたとして、警視庁は14日、種の保存法と文化財保護法違反の疑いで、東京都荒川区の男性会社役員(60)ら3人を書類送検した。 男性がミヤコタナゴを1000匹以上に繁殖させ「増えすぎた」と文化庁に連絡して発覚した。 書類送検容疑は、2012年5月、国の許可を受けずにミヤコタナゴ28匹を無償で知人から譲り受けるなどした疑い。 警視庁によると、「貴重な魚だったので繁殖に夢中になった」と容疑を認めている。 男性は趣味で魚を飼育。専門書を買うなどして、約1年かけて28匹を1000匹以上に繁殖させた。13年7月、男性が「ミヤコタナゴが増えすぎた」と文化庁に連絡した。 ミヤコタナゴは、繁殖が難しく、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。文化庁の職員は「どうやって育てたのか知りたい」と話しているという。(共同)